規格認証試験に合格
※認証試験に合格した電池パックは306Ah。
授与式写真
左:一般社団法人 電気安全環境研究所 ビジネス推進部 部長 児玉正近
右:トリナ・ソーラー・ジャパン株式会社 社長 李娜
JIS C 8715-2:2019規格は、産業用リチウムイオン電池および電池システムの安全性評価に関する標準であり、設計から性能までのプロセス全体を網羅した評価を行います。今回の試験では、以下の主要項目でElementa 2 電池パックが成功を収めました。
試験における主要項目と同社への評価
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耐久性試験(6.2項)
高温・低温などの環境条件下での長期安定性を評価。Elementa 2電池パックは極端な環境下でも優れた性能を示しました。 -
内部短絡防止試験(7.1項)
電池セル内での短絡を模擬し、熱暴走リスクを効果的に隔離する設計を確認。火災や爆発の可能性を大幅に低減しました。 -
熱暴走拡散防止試験(7.3.3項)
単一セルの熱暴走を意図的に引き起こし、それが電池パック全体に広がらないことを確認。Elementa 2電池パックは拡散を完全に防ぎ、短時間で影響を制御しました。
トリナ・ソーラーの電池パックの性能と安全性
今回の認証取得により、Elementa 2電池パックは、日本市場の大型蓄電プロジェクトに対し、より高い安全性を提供することが可能となりました。同時に、トリナ・ソーラーの技術力が複雑な用途環境においても確かな信頼性を持つことを実証しています。
大型蓄電プロジェクトは、厳しい環境や過酷な条件下での使用が求められるため、製品の安全性と安定性が極めて重要です。トリナ・ソーラーは、電池セルからシステムに至るまで一貫した安全性を追求しています。今回の日本市場向け試験において、電池パックの性能と安全性が検証され、この理念が改めて実証されました。
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電池セルの安全性:高い安全性を持つ活性材料、セパレーターおよび電解液を開発し、2,500を超える環境管理ポイントと4,000の工程管理ポイントを組み合わせることで、セル製造における本質的な安全性と全プロセスの追跡可能性を確保しています。
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電気の安全性:多段階のヒューズ保護戦略を採用し、絶縁性試験、耐電圧試験、接地連続性試験を通じて、電池キャビンの導電部品の安全な動作を保証。漏電、静電気、感電のリスクを完全に排除しています。
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構造の安全性:防水、防火、防食などの高い保護設計を採用し、IP55/C5試験に合格。さらにAIによるインテリジェント管理システムを活用して運用状態をリアルタイムで最適化することで、安全性を確保しつつ経済性も向上させています。
トリナ・ソーラー日本支社社長李娜(リ・ナ)氏のコメント
「Elementa 2電池パックが日本の権威ある認証試験を通過したことを大変嬉しく思います。これは私たちの製品安全性と信頼性への高い評価であると同時に、日本市場での蓄電事業をさらに発展させるための重要な一歩です。トリナ・ソーラーはこれからも技術革新とグローバルな経験を活かし、日本市場において効率的かつ安全で経済的な蓄電ソリューションを提供してまいります。」
今後も、トリナ・ソーラーは日本のエネルギー市場のニーズに応えるため、現地パートナーとの協力を深め、よりクリーンで持続可能な未来の実現に貢献していきます。