世界トップ3のモジュールメーカー  トリナ・ソーラーが2020年の決算報告
15.915GWのモジュール出荷、294億RMB(人民元)の収益
2021.04.16

【常州(中国)3月30日】太陽光発電およびスマートエネルギーのトータルソリューションを提供する世界有数の企業Trina Solar Co., Ltd.(SH:688599) (以下「トリナ・ソーラー」または「同社」)は、2020年の通期決算を発表しました。同社の営業収益は前年比26.14%増の294億1800万RMB(人民元)で、株主に帰属する純利益は12億2900万RMB(人民元)でした。同社のモジュール総生産能力は2020年に22GWに達し、モジュールの出荷量は15.915GWに達し、IHS Markitが2020年第三四半期に発表した出荷量ランキング見通しどおり、世界3位となりました。

2021年末までに、トリナ・ソーラーのセルの総生産能力は35GW(そのうち210mmセルが70%以上を占める)に達する見込みです。モジュール総生産能力は50GWに達する見通しで、210mmモジュールのリーダーとしての地位はさらにゆるぎないものとなります。

 

顧客価値に焦点を合わせ、より高い市場シェアを

新型コロナウイルスは太陽光発電関連業界全体に深刻な状態をもたらしましたが、年間報告書にあるように、トリナ・ソーラーは自社のグローバルブランドとしての影響力、世界的な販路、集中的な取り組みにより、新型コロナウィルが感染拡大する中での生産とロジスティックへの影響を乗り越えるだけではなく、一部の市場ではさらなる市場シェアの拡大を達成しました。

決算報告書によると、トリナ・ソーラーの2020年度(1月~12月)の営業収益は、前年対比26.14%増の294.18億ドルとなりました。製品の技術革新、業界シナジー、販路構築による継続的なグローバル展開の強化、顧客価値の向上のおかげで、トリナ・ソーラーは、世界で拡大し続けています。バンカビリティを評価するための重要な指標である財務実績により、同社の高いバンカビリティは世界中で認められ強固なものとなっています。トリナ・ソーラーのバンカビリティは、2020年にBloombergNEFによって高い評価を受けました。5年連続でバンカブル(信頼性の高さ)と評価されたモジュールメーカーは当社だけです。

 

 リスク管理と多様性がより強力な財務力に

トリナ・ソーラは2020年の株主に帰属する純利益は12億2900万RMB(人民元)で、各四半期ごとの内訳は、1億5300万、3億4000万、3億3900万、3億9800万でした。太陽光発電関連業界では去年下半期以降、シリコン、ガラス、その他の原材料や補助材料の不足の原因で価格上昇が見られましたが、トリナ・ソーラーは年間を通じて安定した運営を行い、サプライチェーンのリスク管理を行いました。これは、産業の相乗効果を促進するというトリナ・ソーラーの長期的な取り組みの結果でもあります。また、トリナ・ソーラーは独自のモジュール資材技術と工程を継続的に最適化し、製品のパフォーマンスを向上させるだけでなく、コストを削減し、供給を安定させ、リスクを制御できるように、綿密で戦略的合弁事業や上流のサプライヤーとの提携にも取り組んでいます。

2020年には、また、トリナ・ソーラーは事業の多様化を進め、モジュール、トラッカー、システム一体化などの複数のビズネスユニットを開設し、同社の総合力とリスク対策能力をさらに強化しました。

 

革新的な210Vertexモジュールは、約16GWの出荷で市場をリード

トリナ・ソーラーは確立された大手太陽電池モジュールメーカーとして、2020年に中国のA株市場で再上場を果たすという好機を利用して、熾烈な競争が繰り広げられる太陽光モジュール出荷量において、世界的リーダーとしての地位を維持しました。トリナ・ソーラーの2020年における15.91GWモジュールの出荷は、IHS Markitが2020年第3四半期に発表した2020年の年間出荷見込み通りとなっています。

 

 ▲IHS Markitによる2020年グローバルモジュールランキング予測

 

2020年のトリナ・ソーラーの数多くの注目点において最も誇れるのは、業界をリードする210mm大型セル採用の超高出力モジュールシリーズVertex(バーテックス)の発売と出力600W以上の太陽光発電オープンイノベーションエコロジカルアライアンスの設立でした。サプライチェーンの上流および下流の企業が参加し、高効率210mmセル採用モジュールの新時代に向けて業界をリードしています。年間報告書にあるように、トリナ・ソーラーのモジュールの総生産能力は2020年末で22GWに達しました。

2020年2月、トリナ・ソーラーは超高出力モジュールの500WVertexシリーズを世界に発売し、その5ヶ月以内でVertexシリーズは600W+に出力を向上させました。グリッドパリティが達成された時代において、末端市場ではコストと投資収益率がより重視されるので、Vertexモジュールには強力な市場潜在力があります。2020年末までに、トリナ・ソーラーの210mmセル採用Vertexモジュールは10GW以上発注され、市場で広く評価されました。

 

2021年にはトリナ・ソーラーのモジュール生産能力は50GWに

「トリナ・ソーラーは、グローバルなブランド力、販売網の利点、高度なモジュール生産拠点、オープン業界アライアンスなどを活かし、お客様が最大の価値を実現できるように全面に渡る専門的なサービスを提供させていただきます。私たちは市場シェアを拡大するとともに、大型の高効率セルやモジュールの主導的な地位を確立するように切磋琢磨しています。」

 トリナ・ソーラーは、2021年末までにモジュールの生産容量をさらに50MWまでに拡大する予定です。さらに、同社のセル総生産容量は年末までに約35GWに増加し、210mmのセル容量が70%以上を占める予想です。新たに確立された生産拠点には、技術とコストの両方の点で利点があり、規模の大型化と大型サイズの傾向に伴い、製品の収益性はさらに向上します。

今年の開発計画に同社は、「2021年は、市場を急速に拡大し、高品質で持続可能な開発を実現するために重要な年です。トリナ・ソーラーは、有利な製品の生産能力を利用して市場を迅速に獲得し、市場シェアを拡大すると同時に、安定した製品の品質と供給を確保するために上流のサプライヤー企業との緊密な協力関係を発展させていきます。 当社は、デジタルトランスフォーメーションをさらに推進し、開発目標、より大きなビジネスブレークスルー、および各ビジネスセグメントでの強力な市場成長の達成に努めます。また、「太陽光エネルギーをすべての人々と社会へ」という使命を果たしながら、LCOE(均等化発電原価)の削減と、最大二酸化炭素排出量削減とカーボンニュートラルの大きな目標を目指して奮闘努力を続けます」と記しています。