環境を保全し地域と共存する「瀬戸内kirei太陽光発電所」の成功モデル

太陽光発電所の建設計画が公表されると、行政や地域住民の間で必ず「太陽光発電所が、美しい景観を破壊するのではないか」「希少野生動植物への影響が心配」など、環境破壊を懸念する声があがる。とりわけ森林地や池の開発を伴うメガソーラープロジェクトでは、発電事業者にとって「環境保全」と「自然と人間との共存」は大きな課題となっている。

 

こうした課題に正面から取り組み、地域の理解を得ながらメガソーラー開発事業と環境保全事業を同時に推進して成功したケースはいくつかある。2018年10月に岡山県瀬戸内市の錦海塩田跡地で商業運転を開始した日本最大級のメガソーラー「瀬戸内kirei太陽光発電所」(発電出力235MW)がその一例だ。

 

「瀬戸内kirei太陽光発電所」は、錦海塩田跡地約500haのうち、東京ドーム約56個分の広さに相当する約260haにメガソーラーを建設。パネル設置面積は約230haで、太陽光モジュールには、トリナ・ソーラーの多結晶モジュール「TSM-260PC05A」が約45万枚採用された。

 


「瀬戸内kirei太陽光発電所」全景と自然保護エリア「錦海ハビタット」

 

着目したいのは、環境保全事業として、塩性湿地の保全を目的とした希少野生動植物の自然保護エリア「錦海ハビタット」が整備されたことだ。事業者は、希少な猛禽類の保護を目的にヨシ原の水辺環境を残し、既存の樹林や人工水路を活用した猛禽類の食餌環境の向上に取り組んでいる。また、水深に変化を施して複雑に入り組ませた人工水路や、自生植物を活用した植栽を整備し、小動物が生息しやすい環境をつくりだしている。

 

このような環境保全プロジェクトを同時に推進したメガソーラー事業は、事業者が「自然と人間との共存」の大切さを痛感していたからこそ実現できたはず。こうした取り組みは、ひいては地方創生のモデル事業にもなるのではないだろうか。

 

自然と人間とが共存するこれからの太陽光発電所のあるべき姿を示唆する「瀬戸内kirei太陽光発電所」にトリナ・ソーラーの多結晶モジュールが選ばれた意味は大きい。トリナ・ソーラーは地域の発展にも寄与し、環境責任を果たし、より良い社会づくりに取り組んでいく。

 

▼「瀬戸内kirei太陽光発電所」の詳細はこちら

http://www.setouchimegasolar.com/index.html

 


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