トリナ・ストレージ 日本初となる大型産業用蓄電池 Elementa 2の導入を2拠点同時に完了
群馬県内の発電所2カ所で系統連系を実現、日本市場への展開を加速
2025.06.30

世界有数のエネルギー貯蔵製品・ソリューションプロバイダーであるトリナ・ストレージは、この度群馬県内の2カ所にある発電所向けに、大型産業用蓄電池Elementa 2をそれぞれ2台ずつ導入しました。2025年6月4日(水)には両拠点での調整後、引き渡しを実現しました。本プロジェクトは、当社にとって日本市場初の系統連系用蓄電システムの納入であり、今後の国内における蓄電事業の本格展開向けた重要なマイルストーンとなりました。

 

蓄電所現場およびエンジニアの作業風景

 

今回導入されたElementa 2は、当社が独自に開発した一体型の蓄電ソリューションであり、高い安全性、優れたエネルギー効率、そしてメンテナンスのしやすさを兼ね備えています。日本国内の高圧系統要件に完全に準拠しており、卸電力市場や需給調整市場など、さまざまな電力取引制度にも柔軟に対応可能です。

 

また、本プロジェクトにおいて当社は、電池セルの製造から電力供給システムまでを一貫してカバーするシステムインテグレーション型のソリューションを提供しました。納入されたシステムには、自社開発・製造した電池セルを搭載したバッテリーコンテナなどの主要コンポーネントが含まれています。

 

さらに、システムの納入および調整だけでなく、今後20年間にわたる長期的な運用・保守サービスも包括的に提供しています。お客様のニーズに対して迅速かつ的確に対応し、安定した並列運転の実現を通じて、運用効率と経済性の向上を図っています。

 

 

 

 

■トリナ・ソーラー・ジャパン株式会社 社長李娜(リ・ナ)のコメント

「初回のプロジェクトで2件同時に納入できたことを大変嬉しく思います。期限内の稼働を確実にするため、エンジニアチームは十分な準備を重ね、設置・試運転・系統連系を含むすべての工程を3週間足らずで完了しました。これはトリナ・ストレージの高効率かつ信頼性の高いローカル納入力の証です。本プロジェクトに際し、お客様のご信頼とご協力に深く感謝申し上げます。今後も技術力とサービス力を最大限に活かし、お客様やパートナーと協力しながら、日本におけるクリーンエネルギーの普及・発展に貢献してまいります。」

 

大型産業用蓄電池概要

  • 設置場所:群馬県内
  • システム構成:「Elementa 2」(1台あたり定格4073kWh)×2
  • 蓄電出力:約2MW×2
  • 蓄電池容量:約8MWh×2(8MWh:一般家庭約750世帯分の1日の電力使用量に相当)

 

 

今回のプロジェクトを通じて、当社は、日本市場における施工能力およびプロジェクト支援体制の信頼性をあらためて示すことができました。今後も、運営体制を一層強化し、パートナー企業との連携を深めながら、クリーンエネルギーの普及と電力システムの最適化に継続して取り組んでまいります。