トリナ・ソーラー、2015年第2四半期の業績を発表
2015.08.21

常州(中国)発2015年8月18日/PRNewswire/ -- 太陽電池(「PV」)モジュール、ソリューションおよびサービスにおいて世界のPV業界をリードするTrina Solar Limited(NY証券取引所:TSL)(「トリナ・ソーラー」または「当社」)は本日、2015年第2四半期の決算報告を発表しました。

2015年第2四半期の財務・業績のハイライト

  • トリナ・ソーラーの製造施設からのモジュール総出荷量は1,231.6MW(内訳は、社外への出荷1,000.7MW、当社自身の下流部門の太陽光発電プロジェクトへの出荷230.9MW)で、前期比20%増、前年比30.6%増となっている。一方、当社ご案内の見込み総出荷量は1,100MWから1,140MW。
  • 当四半期にグリッドに接続された太陽光発電プロジェクトは合計121.3MW(当社のご案内は65MWから70MW)
  • 純収入は772.9百万ドルで、前四半期比29.5%増、2014年第2四半期比39.2%増
  • 粗利益率は20.0%。一方、前四半期は18.0%、2014年第2四半期は15.4%だった。
  • 営業利益は60.7百万ドルで、前四半期比108.1%増、2014年第2四半期比286.5%増
  • 純利益43.1百万ドルで、前四半期比174.8 %増、2014年第2四半期比317.8%増
  • 完全希薄後の米国預託株式(「ADS」、ADS 1株が当社の普通株式50株に相当する)1株当たり利益は0.42ドルで、前四半期は0.16ドル、2014年第2四半期は0.14ドル
  • トリナ・ソーラーは、2015年度のPVモジュールの総出荷量を、4.4GWから4.6 GWという当初のご案内の数値から4.9GWから5.1GWに引き上げた。これにより、700MWから800MWのPVモジュールが当社の太陽光発電プロジェクトに出荷され、総出荷量は2014年比33.9%から39.3%増となる。

トリナ・ソーラーの会長兼最高経営責任者の高紀凡(Mr. Jifan Gao)は、次のようにコメントしました。

「当社は、2四半期連続で新記録を達成し、第2四半期は上流、下流の両部門において、財務と営業の両面のほぼすべての指標でこれまでで最強の四半期となりました。単に1.23GWという出荷量の新記録を樹立しただけではなく、利益性の高い成長に焦点を合わせる中、売上及び利益を大幅に増加させファンダメンタルズを改善することができました。私たちは、サプライチェーン・マネジメントの継続的改善による費用削減、技術開発ならびに有望で成長の早い市場への当社の資源の戦略的な配置を組み合わせることによって今回の結果を導きました。

第2四半期の世界のソーラー・マーケットにおける需要は、中国、米国及びインドを筆頭に引き続き上昇傾向にあります。当社のアセットライトな能力の拡大、中国や海外の多様なパートナーとの協力、そして効率的なサプライチェーン・マネジメントが、強いバランスシートを維持しつつ、製造面での柔軟性を維持し、上流、下流両面での成長機会を掴み取ることを可能にしています。我々は、当社の業界トップの生産規模やコストリーダーシップとともに、これらの戦略的施策の有効性を信じ、業界再編の時期に自社の業界内でのポジショニングをうまく実行することができました。

先進のバックコンタクト(「IBC」)技術を使った高効率セルの初期テストを含む、当社の技術開発への熱心な取り組みが素晴らしい結果を生み出し続けています。当社の太陽光発電技術国家重点実験室の科学者や研究者が、低コストの工業用IBCセルのパイロットラインを初めて設置しました。これにより、市場トップレベルの23.1%という変換効率を達成し、平均変換効率も22%以上となっています。私たちは、特殊な気候や個別の利用形態に応じた新たな技術のほか、LCOE(均等化発電原価)の削減にも取り組んでいるため、よりスマートなPV製品も開発し続けていきたいと思っています。

当社の下流部門では、31.3MWの分散型発電(「DG」)を含む121.3MWのプロジェクトをグリッドに接続することにより、当四半期の目標を遥かに超えることができました。目標達成を可能としたのは、変化する市場傾向への迅速な対応、優れたプロジェクト実行力の提供および多様な資金調達チャネルの活用です。中国のモジュール・プレイヤーの中で最初にDGセクターに参入したことによるアドバンテージや当社の上流部門事業での卓越性により、ここ数年で中国のソーラー・マーケットにおいて最も成長の早いセグメントとなる可能性のあるDGセグメントでのリーダーとしての位置を獲得することができたのです。

今後の見通しとして、世界のソーラー・マーケットにとって記録となる年が到来すると予想しています。中国政府が再生可能エネルギーを最優先事項とし、2015年のグリッド接続の目標達成に熱心であることから、中国は現在よりさらに大きな需要を生み出す構えです。私は、当社の世界トップレベルの技術、ブランド力と優れた製品が、当社の市場での主導的な地位を今以上に不動のものとしてくれることに自信があります。当社は、世界をリードするモジュールメーカーであり続けながら、同時に、世界的に根強い需要から利益を得、当該セクターの成長を上回り、第一級のプロジェクト運営者や開発者になるための好位置につけています。本年下半期は、当社の確固たる認知度を前提に、4.9GWから 5.1GWの間と修正された年間のモジュール出荷量を達成することに自信があります。これは、4.4 GWから4.6GWの間という当初の予測に対し10%以上上回っています。

2015年第2四半期の業績

純収入
純収入は772.9百万ドルで、前四半期比29.5%増、前年同期比39.2%増でした。総出荷量は1,231.6MW(内訳は、収入として認識された社外への出荷が1,000.7MW、当社自身の下流部門の発電プロジェクトへの出荷が230.9MW)で、前四半期は1,026.2MW(内訳は、収入として認識された社外への出荷が891.7MW、内部への出荷が134.5MW)、前年同期は943.3MW(内訳は、社外への出荷が794.6MW、内部への出荷が148.7MW)でした。収入および出荷量の前四半期比増及び前年同期比増の主な理由は、中国、米国及び新興成長市場での需要の伸びによるもので、ヨーロッパおよび日本における再生可能エネルギーの新たな固定価格買取制度の効果の結果としての第2四半期の季節的な需要減の相殺に役立ちました。

粗利益および粗利益率
粗利益は144.9百万ドルで、前四半期は100.3百万ドル、前年同期は80.2百万ドルでした。粗利益率は20.0%で、前四半期は18.0%、前年同期は15.4%でした。粗利益率の前四半期比増の主な理由は、規模の経済性の拡大と営業効率の向上による1ワット当たりの当社のコスト減であり、これらが1ワット当たりの材料費と労務費を押し下げました。粗利益率の前年同期比増の主な理由は、当社の1ワットあたりのコストの年間の減少が当社の平均販売価格(ASP)の下落を上回ったためです。

営業費用、営業利益および営業利益率
営業費用は84.2百万ドルで、前四半期比18.3%増、前年同期比30.4%増でした。前四半期比増の主な原因は、販売費、とりわけ出荷量の増加による発送費の増加です。純収入に対する営業費用の割合は当四半期は11.6%であり、前四半期の12.8%や前年同期の12.4%に比べ減少しています。当四半期の営業費用には、3.1百万ドルの貸倒引当金戻入額(前四半期は0.06百万ドル)が含まれています。

結果として、営業利益は60.7百万ドルで、前四半期は29.2百万ドル、前年同期は15.7百万ドルでした。営業利益率は8.4%で、前四半期は5.2%、前年同期は3.0%でした。

純支払利息
純支払利息は12.4百万ドルで、前四半期は10.7百万ドル、前年同期は8.1百万ドルでした。

為替差損益
為替差益5.1百万ドルを計上し、これには外国為替デリバティブ商品の公正価額の変更による差損0.9百万ドルが含まれています。前四半期は1.7百万ドルの差損、前年同期は3.3百万ドルの差益でした。

法人所得税費用
法人所得税費用は11.8百万ドルで、前四半期は3.2百万ドル、前年同期は2.2百万ドルでした。前四半期比増の主な理由は、中国及び海外の子会社が、太陽電池業界と当社事業の継続的成長に伴い、より大きな利益を生み出しているためです。

純利益およびADS一株当たり利益
純利益は43.1百万ドルで、前四半期は15.7百万ドル、前年同期は10.3百万ドルでした。

純利益率は6.0%で、前四半期は2.8%、前年同期は2.0%でした。

トリナ・ソーラーの普通株主に帰属する純利益は40.9百万ドルで、前期は13.9百万ドル、前年同期は10.7百万ドルでした。

完全希薄化後のADS一株当たり利益は0.42ドルで、前四半期は0.16ドル、前年同期は0.14ドルでした。

財務状態
2015年6月30日現在、当社が保有している現金および現金同等物ならびに拘束預金は616.3百万ドルでした。銀行借入金総額は1,019.1百万ドルで、そのうち924.2百万ドルは短期借入金と1年以内返済予定の長期借入金でした。

2015年6月30日現在の株主資本は1,031.6百万ドルで、前四半期末日現在の988.4百万ドルから増加しました。  

営業および事業の最新情報

製造能力

2015年6月30日現在の当社の年換算の製造能力は以下の通りでした。

  • 社内のインゴットの製造能力 約2.3GW
  • ウエハの製造能力 約1.8GW
  • PVセルの製造能力 約3.2GW
  • モジュールの製造能力 約4.4GW

太陽光発電プロジェクト開発

当社のご案内では、65MWから70MWを見込んでいたのに対し、2015年第2四半期中、中国の31.3MWのDGプロジェクト及び90MWのユーティリティ・プロジェクトを含めて、合計121.3MWの太陽光発電プロジェクトをグリッドに接続しました。90MWのユーティリティ太陽光発電プロジェクトは総出力300MWのプロジェクトの一部である雲南省の70MWのプロジェクトと、新疆ウイグル自治区の20MWのプロジェクトで構成されています。一方、31.3MWのDGプロジェクトは山東省の13.7MWと浙江省の14.5MWのプロジェクト並びに上海の3.1MWのプロジェクトから成っています。

加えて、第3期四半期中の2015年8月18日までに合計53.9MWのユーティリティとDGプロジェクトをグリッドに接続しました。

英国では、ノーフォークの50.0MWの太陽光発電所をBluefield Solar Income Fund Limitedに売却しました。売却収入の大半は当四半期に計上され、残りの3百万英国ポンドは、関連株式取得契約に従って一定の条件が満たされた段階で計上されます。

2015年6月30日現在、当社は合計358.5MWの下流部門の営業資産を有しており、それにより、中国での336.3MW、米国での4.2MW、ヨーロッパでの18.0MWを含む発電を行っています。

第3四半期および2015年度に関するご案内

2015年第3四半期に関するご案内

1,450MWから1,500MWのPVモジュールを出荷し、その内の170MWから190MWは当社の下流部門のPVプロジェクトに出荷する予定で、下流部門への出荷による収入は計上されません。2015年第3半期中に180MWから200MWのPVプロジェクトをグリッドに接続することを見込んでいます。

2015年に関するご案内

2015年度の製造能力

当社は、2015年末時点で年換算で下記の製造能力を達成すると予想しています。 
・ インゴットの製造能力約2.5GW (当初のご案内は2.2GW)
・ ウエハの製造能力約1.8GW (当初のご案内は1.7GW)
・ PVセルの製造能力約3.5GW
・ モジュールの製造能力約4.8GW

インゴットとウエハの製造能力の拡大は、主として当社の既存設備のアップグレードや技術の進歩によるものです。

PVモジュールの年間総出荷量の予想値を、当初ご案内した4.4GWから4.6GWまでの間から、4.9GWから5.1GWの間に引き上げます。その内の700MWから800MWは当社の下流部門プロジェクトへの出荷となる予定です。総出荷量は2014年度の33.9%から39.3%増に相当します。

世界全体で700MWから750MWの下流部門の太陽光発電プロジェクト(中国国内のDGプロジェクトの30%~40%を含む)をグリッドに接続するという通年の指針をあらためて表明します。

■Trina Solar Limited (トリナ・ソーラー)
トリナ・ソーラー(NY証券取引所:TSL)は、太陽電池モジュールおよび太陽光発電システムインテグレーションのグローバルリーダーです。1997年に太陽光システムインテグレーターとして設立以来、 
トリナ・ソーラーは、世界中の施工、販売、ディベロッパーなどのパートナーの皆様と共に、 
“Smart Energy Together”(「みんなでスマートエネルギー」)を推進しています。優れた革新性、高品質、垂直統合による一貫生産体制、環境責任を軸にトリナ・ソーラーはより良い社会づくりに取り組んでいます。 
詳しくは、http://www.trinasolar.comをご覧ください。

【本件に関するお問合せ】 
トリナ・ソーラー・ジャパン株式会社 プレス担当:春日(マーケティング)  
TEL.03-3437-7000 (受付時間:月~金 ※祝日を除く 9:00~18:00)